交通事故の被害に遭ってしまったら
交通事故は、非常に身近なトラブルです。
特に、自分の身体に直接影響を与えられる場合もあるため、つらく、苦しいものです。
交通事故に遭ってしまった場合には、冷静に対応することが、後々大きな意味を持ちます。
まずは、ご自身のからだに異常がないか確認して下さい。
興奮して痛みに気がつかない可能性もあることは、留意しておきましょう。
また、周囲の安全確認も必須です。
更なる事故の発生を防ぐためにも、安全を確保してください。
その後は、警察に連絡します。
警察官は実況見分調書を作成します。
この際、少しでも気になることや、異議があればはっきりと主張しましょう。
警察の調書作成が終わると、損害賠償の問題に移ります。
その場で示談を成立させることは、避けたほうが良いでしょう。
医師の診察を受けたり、冷静に事故当時の状況を振り返れる状態になってからでも、遅くはありません。
弁護士と行政書士の違い
弁護士と行政書士のそれぞれについて、
『法律を扱っている専門家』
といった漠然としたイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
このイメージ自体は間違ったものではありませんが、弁護士と行政書士は、全く異なる専門家なのです。
弁護士は、弁護士法により定められた職業で、司法の判断が必要となるような争いごとに関して、依頼人に代わり交渉することができます。
制度上は、司法関係の手続きを一貫して行うことも可能です。
しかし、扱える分野が非常に広いため、それぞれの弁護士に得意分野・不得意分野があるケースが多いことも事実です。
行政書士は、行政書士法により定められた職業で、依頼人に代わり行政手続きを行うことができます。
行政手続きと一口に言っても様々なものがあり、複雑なものも少なくありません。
手続きに関して十分な知識や経験があることで、スムーズに問題を解決することが可能になります。
後遺障害の等級認定を受けたい
交通事故に遭ってしばらく経った後で、
「あれ?この痛みは後遺症かもしれない」
と悩む方は、実は数多くいらっしゃいます。
交通事故により後遺症について、しっかりと損害賠償してもらうためには、後遺障害等級の認定が必要不可欠です。
では、皆さんは後遺障害等級認定を受けたいと思った際にどなたに相談なさいますか?
保険会社という方もいらっしゃるでしょう。
しかし保険会社としては、後遺障害等級の認定が甘い方が支払う保険金が少なくなるため、積極的に援助してくれるとは限りません。
弁護士という方もいらっしゃるでしょう。
弁護士は取り扱う分野が幅広いため、後遺障害認定について非常に詳しいとまでは言えないケースも多くあります。
確実に後遺障害等級認定を受けたい場合には、交通事故に詳しい行政書士に相談するのが良いでしょう。
後遺障害等級認定がなされるまで、しっかりとあなたをサポート致します。
後遺障害等級の認定とは
「後遺障害等級の認定」と聞いても、いったいなんの事なのかさっぱり分からないという方がほとんどでしょう。
後遺障害とは、交通事故による後遺症の中でも、一定の条件を満たし労働力の喪失に繋がると認められたものをさします。
後遺障害等級とは、後遺障害の症状の重さごとに定められた等級をさします。
交通事故の後遺症は、後遺障害等級が与えられると同時に後遺障害として認められるのです。
すなわち、「後遺障害等級の認定」とは、
交通事故による後遺症を、定められた後遺障害等級にあわせて適切に後遺障害として認定してもらうということです。
これだけの説明では、まだまだ分からないことも多いでしょう。
本ホームページでは、後遺障害についてさらに詳しく解説しております。
ぜひご参考になさって下さい。
後遺障害等級認定のしくみ
後遺障害等級認定の仕組みは複雑です。
まずは後遺障害等級認定をする組織についてご説明致します。
後遺障害等級認定を行っているのは、「損害保険料率算出機構」という組織です。
ほとんどの方が、耳にしたことのない組織なのではないでしょうか。
損害保険料率算出機構は、公的な組織で、交通事故に限らず各種損害保険の保険料率について、統計などで算出を行っている組織です。
医師や保険会社は後遺障害等級を認定していないという事実に驚く方も多いかもしれません。
しかし、後遺障害等級の認定は損害保険料率算出機構が行っているものの、認定を行う手続きは自賠責保険会社が行っています。
後遺障害等級の認定は、非常に複雑なプロセスを経ていることが、ここまでの説明でもお分かりいただけたかと思います。
本ホームページでは、後遺障害等級認定のしくみについて更に詳しく解説しております。
ぜひご参考になさって下さい。
後遺障害認定結果の異議申立て(再請求)
後遺障害等級の認定結果について、不満がある場合には、異議申立てを行うことができます。
これを、一般的に再請求とよんでいます。
では、なぜ後遺障害等級の再請求が認められているのでしょうか。
理由はいくつか考えられますが、大きなポイントが一つあります。
それは、
”後遺障害の症状は人それぞれで全く同じものはない”
ということです。
たしかに、後遺障害の等級は法令で条件が定められています。
しかしながら、全ての被害者についてその文言通りに認定できるわけではありません。
医師による診察で医学的に十分に立証されたデータを元に、それぞれの等級と照らし合わせて適切な等級を主張していく必要があります。
これは、交通事故に強い行政書士だからこそできることです。